~長時間バタフライからみた一般児童に対するリカバリー指導~
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「水面上で両腕を前方に戻すバタフライ」が2ストローク連続で出来るようになったら
2ストローク連続で両腕が水面に着かずにリカバリーできるようになったら…いわゆる“2連続蝶々”が出来るようになったら□3『効果的な練習』⑤片手バタフライ2項目目の片手・両手交互バタフライを中心に練習するのも良いでしょう。
さらに、上記の練習と並行してバタフライスイムを2ストローク連続→3ストローク連続→4・5・6・・・と徐々に数を増やしていきます。このバタフライスイムは最初短い距離で構いませんが、フォームが乱れない程度にほぼフルパワーで練習することを推奨します。その際、息継ぎは毎回行います。
上記の練習を重ねて、15mほどの距離を“蝶々”で泳げるようになったら、今度はストローク回数を数えながら練習します(ストローク回数を減らすことを目的とする)。第1キックを粘り強く打ったり、その局面での蹴伸び姿勢(※1)を意識すると、第1キックでより遠くまで進むことができます。このようにしてストローク回数を減らすと、後半でバテにくくなります。目安ですが小3・4年であればバタフライ25mを掻き数15回前後で泳げるよう目標設定してください。この時スタート動作はけのび3~4m程度でけのび後の水中ドルフィンはやりません(※2)。
はじめの段階では、目標とするリカバリー動作が出来ていれば第1キックの蹴り下げ,蹴り上げ局面で体が多少水没していても構いません。まずリカバリーが安定して出来るようになってから体の一部を常に水面上に出した状態で泳ぐ・・・このように段階を踏んで指導するのが良いでしょう。初心者に対していきなりどちらも両立させるのは難しいと思います。
練習を重ねて20mほどの距離を目標である“蝶々”で泳げるようになったら、浮上する際に体を持ち上げすぎていないか?必要最低限の力で泳げているか?というのを意識しながら指導します。目安は肩(脇の辺りまで)が水面上に出るまで、これ以上水面上に体が出ているようならパワーを若干抑えて泳いでも問題無いはずです。このように必要最低限の力で“蝶々”が表現できるようになれば25mのスタートからゴールタッチまで美しい羽根を魅せながら泳ぎ切る事が出来るでしょう。
(※1)…両手は重ねず、肘はしっかりと伸ばして抵抗を減らす
(※2)…これは私千葉の個人的な好みです。スタート後に水中ドルフィンで距離を稼ぐというのは理想的なリカバリー動作習得という目的から若干外れている気がするというのが個人的な考えです。偏った思考かもしれませんが…。まだ、この段階ではこれを選択しません。スタートではコレを意識してスイム中ではココに注意して…というのはビギナーにとって情報が多すぎる場合もあると思っています
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・・・つづく