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独身と女神

僕は、とある出前寿司の常連です。

ある日、独身の僕1人で出前寿司四人前を注文しました。独りで四人前爆食いするのを配達の兄ちゃんにバレるのが恥ずかしくて、玄関にトイレのスリッパを引っ張り出して置き、友人と寿司パーティーするのを装ったことがあります。ところが、配達された四人前の寿司を開けると割り箸が1膳しかなくて背筋が凍りつき、バレた原因を調べようと賃貸アパートのタコ足コンセントを全て分解したことがありました。

今年の正月も同じ寿司屋で出前をとったら何と三人前の注文なのに六人前届きました!僕は金の斧の展開を夢見て正直に申し出ました。すると、お年玉女神はあらわれず…女神どころか木こりみたいなおっさんに超過分を回収されました。
*プラ製の大皿に3人前が盛り付けてあり、それを2段重ねで配達。

僕は諦めません。きっと女神はやってくるはずです。金の斧と銀のさらを持って…

※この投稿はステルスマーケティング的なものではなく、私の「すき」な話です。

千葉隆礼



キャンセル待ちの方へ順次ご案内中

今年の秋以降、キャンセル待ちの方々へ受講案内の連絡を順次行っております(担当:千葉)。キャンセル待ち数が減ってきた現在、来年以降に新規受講を検討されている方は「お問い合わせページ」より連絡をしていただくと比較的早く受講案内が出来るかと思います。
*キャンセル待ちの取り下げ可能

また、キャンセル待ちの方で受講を「する・しない」でお悩みの方はプールが空いている「今」が練習に適した環境です。以下をご参考ください。


冬のプールは空いていて練習に最適な環境です。今、この時期に練習し、泳げるようになると夏の混雑期には気持ちよく泳ぐことが出来ます。

…というのも、公共のプールは大まかに「自由遊泳レーン」と「25m以上泳ぐレーン」の区分けがあり、泳げないお子さんは「自由遊泳レーン」のみの利用となります。泳力の無い人は25m以上泳ぐレーンは使用できません。

夏の自由遊泳レーンは遊んでいる子供たちでゴッタ返し(*)、練習しづらい環境にあります。周りとの接触が気になりますし、遊んでいる子供が気になって集中しづらい環境にあります。一方で夏の「25m以上泳ぐレーン」は“泳げない子供”は利用できないため自由遊泳レーンと比べて比較的空いています。
(*)特に土日の日中。

冬の空いている時期に練習して泳げるようになると、夏の混雑期には空いているレーンで練習することが出来ます。夏の空いているレーンで泳ぐことができるのは「泳ぐことの出来る特別な子供達」だけです。練習を耐えた人には相応のリターンがあるということです。

夏に慌てて水泳を始めて混雑した場所で練習するよりも、春までに泳力を身につけて特別なレーンで悠々と泳ぎましょう。


現在、木曜夜間の単発レッスン(千葉)はキャンセル待ち数0です。現在受講されている生徒さんもいますので、すぐにはご案内できない可能性が高いですが、他の曜日と比べて比較的早く受講できると思います。特に小学高学年のお子さんは、冬の空いている時期に水泳を頑張って、夏にプールで楽しく笑いませんか?
*今年の秋以降から、土日のキャンセル待ちの方々にも順に受講案内をしております。

24/12/2追記
12/2現在、木曜夜間(におの浜 19:40~)はキャンセル待ち無しで受講可能となりました。12月は2枠空いています。先着1名(1組)のみ即時受講可能です。まずはお問合せいただき、教室案内の返信メールをご覧いただいてから受講検討ください

12月の空き状況(千葉)→http://swimschool.jp/schedule/

お問合せページ→http://swimschool.jp/contact/

千葉隆礼

 

泡って、浮くね。 6

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~あとがき~

民間スイミングスクールの水泳指導者は大きく2つの問題に挟まれている。会社の一員として、その事業を継続できる数字(業績)を求められる一方で、指導者としての立ち振る舞いを求められる。ヘッドにとって、この2つというのは相容れないものであって、容易に多くの生徒(会員)を集める為に“みなし認定”を行って子供や保護者にとって“心地よい体験”を演出する必要に迫られていたと感じている。

(地域柄もあると思うが)保護者にとってのスイムテスト不合格というのは、もう一度同じレッスン内容を受講しなけばいけない=月謝が余分にかかることを意味している。また保護者間での子育ての会話において、アドバンテージを築くことが出来ないと考える方も一定数いる。社員であるヘッドは、このような需要に応えるサービス内容を提供することが、会社から求められることだと思ったのだろう。

しかし、保護者が習い事に求めることはスムーズに進級して家計に優しいサービスを受けたい、ということだけではない。子供の成長にとって良い栄養素となる体験が出来るか、というのも習い事を通して得たいと思っている。例えば、大きな壁にぶち当たった時に、指導者のサポートを得ながら子供本人の手で乗り越える体験があれば、不合格が続いても“かけがえのない”大きな価値を感じる。

ただ、時にこれは指導者にとっては大きなプレッシャーになるのだ。皆さんも小学校の頃に先生の指導を受けても逆上がりが出来なかった同級生はいなかっただろうか?スイミングスクールにおいても指導力や情熱が無ければ、泳げるようにならない子供は一定数存在する。そういうことが実際に起こってしまうと、担当の指導者は能力不足を突きつけられ、地域の保護者や周りの指導者からの評判が下がってしまう。多くの指導者は、こういった事が数字(業績)にも反映されることと、子供に挫折を与えることを恐れている。

だからこそ、「みなし認定」を引き起こしてしまう。実際に私が所属していたスクールでは、出来ていないのに“みなし認定”を行うことに対するクレームは少ないのに、不合格だった時のクレームの方が多かった。保護者のプレッシャーに負けてしまう優しい指導者ほど、「出来たテイ」にして習得していない事実を掻き消してしまう傾向があった。逆に、みなし認定を行ったことで保護者からの指摘がある指導者は、それが大変幸せなことだということにも気づいてもらいたい。教育に理解ある保護者が集まるというのは、指導者として恵まれた環境にいるとも言えるからだ。

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当時、私とヘッドは同じ立場ではなかった。私はアルバイターだったので具体的な数字を求められることがなかったからだ。保護者から能力不足と評価されても、みなし認定をせずに下級指導者として“もがく”ことが出来る立場だった。自主無償でスイムプリントを100枚以上作ったり、指導者勉強会を開催することが出来た(*)のも、出過ぎた行動をとることによってクビになったとしても失うものは何も無かったからだ。
(*)実際にはこれらの活動が認められて一部ボーナスをいただいたことはある。


もっとも、スイミングスクール(会社全体)としての方針を明確に定めて、その方向へ進む者が賞賛されるべきであったと思っている。当時の社内規範では「ウソをつかない」と明記されていたが、実際の業務では、出来ないことを出来たテイにする“みなし認定”「ウソ」(*)が習慣化されていた。この文化が出来てしまったのもサラリーマンとしての業績の向上と、指導者としての立ち振る舞いの両者において、相容れない性質があったからだと思っている。この相容れない性質のなかで、どこにバランスを置くか…方針を定めて現場に落とし込むのが本部の役割である。俗に「本部は現場を理解していない」というのはこういった事象を正確に認識し行動に移すことができていないというのもあるのかもしれない。
(*)“けのび”だけではなく、タイムのサバ読みをしてベストタイム更新の演出があったケースも認識している。

 

補足:ヘッドは自分の担当数を減らす目的で「けのび」の“みなし認定”を行ったとも推測できる。全員合格ということにして、千葉のグループに組み込んでやろうという算段だ。ヘッドは固定給なので担当レッスンが多くても少なくても同じ給料である。それならばなるべくプールに入りたくないと考えたのかもしれない。また、合格認定をバンバン出すことで指導力があるということを演出していた可能性もある。

おわり

千葉隆礼

泡って、浮くね。 5

初回→コチラ

~ふと、~

だが、僕たちの学びは終わっていなかった。

“あの日”から何か月経ったかは定かでは無いが、僕は高飛び込み用の水深5mプールで泳ぐ機会があった。

すると驚くことに5m深のプールの床から強烈な泡が発生していた。なぜプールにこんな装置があるのだろうか?ネットで調べると、どうやら高飛び込みの選手が水面の位置を確認するのに役立つらしい。

その泡に向かって泳ぐと水流の影響でなかなか前に進まない。やっとの思いで泡の真上に到達するとフワッと浮き、今度は泡の反対側へグーンと加速していく。普段使用しているプールでは得られない感覚だ。ジャグジーと比べて数倍の威力があるので、大人の私でもその影響を受けてしまう。でも、これが面白くって何度も同じ場所を行き来するのだ。

この瞬間に、あの日の言葉が蘇った。

本当だね。 。 。

泡って、浮くね。

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泡って、浮くね。 4

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~練習→習得→遊び→気づき~

レッスン終了前の5分で胸が苦しくなる出来事が起きた。

この時点で生徒は私のサポートを必要としなくなった。新しく得た「浮き身の術」を楽しんでいた。ジャグジーの隅で浮いていたかと思ったら、ジャグジーの泡の上で浮き始め、ジャグジーの水流で体が流されるのを楽しんでいるようだった。

ふいに生徒はコチラを見て言った

 

泡って、浮くね。

 

たぶん、これは“気づき”の言葉なんだろう・・・
ジャグジーの泡には浮き身をサポートする効果があると言っているのだろう

 

そう感じた瞬間、私は胸に強い圧迫を感じながら鳥肌が立った。

数秒の間、ジャグジーの音が霞み、ほどなくして再びボコボコという泡の音が聞こえてきた。

今、この瞬間に僕たちは互いに学びあったと実感した。

 

子供から言葉を引き出すというのは、こういうことか!

 

レッスン途中にヘッドがやってきて、「千葉く~ん、ジャグジーで練習したらアカンねんでぇ。」という光景を思い出しながら『見ているか!僕たちのこの美しい瞬間を、オマエには汚せまい!』と、心のなかで強く叫んだ。

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生徒と僕は、1週目で「けのび」を、2週目で「水中ジャンプ」を習得し、3週目から集団のグループに戻ることができた。最高の結果と時間を過ごすことが出来た。

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そして、3か月後、土曜日のシフト表から僕の名前は消えた。どんなに良い結果を出しても、ヘッドの生殺与奪権の行使には勝てなかった。この出来事が要因の1つとなって、僕はスイミングスクールから追い出されることになる。

 

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