~長時間バタフライからみた一般児童に対するリカバリー指導~
□3
『効果的な練習』
①ドル平(1ストローク2キック)
1.腕動作は平泳ぎ,足動作はドルフィンキック
2.一般的なバタフライと同じく、第2キックに合わせて息つぎ
3.ストロークと第2キックのタイミングや第2キック前の体の反り、第2キックの蹴り幅を得る動作習得に効果的
4.バタフライの導入としてこの練習を用いる。うねり動作を意識させたい時は1ストローク3キックでも良い。
②顔つけFlyストローク
(うねり無し,浮上せず,プルブイ有りorバタ足)
1.水平姿勢をずっと維持したままFlyストロークのフォーム習得「主にリカバリーの肘伸ばし」を狙いとした練習
2.Flyストロークを1回行ったら息つぎの為に平泳ぎストロークを行い、交互に繰り返す
3.リカバリーの際、腕は水面を引きずり、ヒジをしっかりと伸ばしながら3~5秒かけて前方に戻す。この時、ヒジを伸ばすために力みがあっても良い(肘を伸ばすことがねらいの場合…4.についても同じく)
4.この練習では「リカバリーの肘伸ばし」という目的を見失ってはいけない。うねりは要らない、浮上することも必要無い、両腕が水面を引きずっても良いので、とにかく「リカバリーで肘を伸ばす」この一点のみに焦点をあてる
5.1~4の動作がスムーズに行えるようになったら、水中での腕の動き(*1)や肩甲骨の動き(*2)にも注目する
(*1)キャッチ・プルは手首を少し倒し、手のひらを外→内と向けながら平泳ぎストロークに似た動作となる。プッシュは両腕で“ㇵの時”の軌道を描くように。この時、手首は徐々に反らせる。(バタフライにおいて浮上する際は、手のひらの面をプールの床に向ける必要があります)つまり、ストローク中に手首の角度は徐々に変化するということです。
(*2)プッシュ動作は肩甲骨を中心に寄せながら。このようにすると肩が水面上に出やすくなる。腕は肩の動きにつられるので、水面上でのリカバリー習得に繋がる。
・・・つづく