「泳いだ本数のカウント方法例」
*スマートウォッチが使えると↓のようなアナログ方法など考えなくとも良いと思います。
長時間泳はある一定の時間を泳ぎきることが目的ですから、何mを泳いだということは本来はあまり関係が無いのですが、やはり気になる所です。私の場合は、○分およいで大体50mを△秒のペースだから今日の練習は×m泳いだかな…と後で計算することが多いです。プールサイドにカウンターを置けるのなら問題はないと思いますが、それができない施設もありますので、その様な場合のカウント方法をご紹介します。以下に説明するのは、25mプールを想定し、プールの往復50mを1本と数えます。
*以下は貴金属をプールへ持ち込んではいけないということを想定しております。
まず、用意するのは指と輪ゴムです。最初に輪ゴムを外れないように腕につけておきます(図Pの⑪)。スタートして(1本目)けのびをしますがその際に人差し指で“1”を表現します(図Q)。さらに25m泳いでターンをする時も忘れないように指で“1”を表します(図Q’)。またさらに25m泳いで計50mのターン後けのびをする際に人差し指と中指で“2”を表現しましょう(往復2本目になるから)(図R)。それを、両手の指の数…つまり10まで繰り返します(図S)。
10本目を泳ぎ終え11本目を泳ぐ際は、指の数が足りなくなるので腕につけておいた輪ゴムを外れないように左手小指につけます(図P’)。忙しいですが11本目のけのびは輪ゴムをつけかえてさらに指で“1”を表します(図T)。その瞬間に出来なかったら、グライド途中に素早くつけ替えます。左手小指につけ、さらに10本を泳いだら輪ゴムの位置を左手小指から薬指に付け替えます(図Pの②)→またさらに10本を泳いだら中指(図Pの③)→さらに10本で人差し指(図Pの④)…輪ゴムが左手の指をひと通り進んだら今度は右手親指(図Pの⑥)→人差し指(図Pの⑦)…最後は右手小指へと50mを10本泳ぐごとに付け替えます。
つまり、往復の本数1の段をターン時のけのびの際に指で表現し、10の段は輪ゴムを指につけて表現するということです。輪ゴムが指1本分移動する時は500m泳いだことになり、それが10本の指を移動した場合は5,000m泳いだことになります。念のため代えの輪ゴムを腕につけておくと切れたり落としたりした時に安心です。一度止まって輪ゴムを付け替えるのではなく、けのびで体がプールの壁から離れ進んでいる時にすばやく付け替えます。ただしこの方法は、輪ゴムの締め付けで血が止まるのじゃないかと心配になります。
- ターンの際に○○本目を指で表現する。
- 往路から復路へのターンも忘れないよう指で表現する。
- 10本泳いだら輪ゴムの位置を変える
もうひとつの方法は、編み物やゴルフをする時に使用するカウンターがあるようです。何本まで数えられるかわかりませんが、正確に数えられると思います(実際に使用したことはありません)。カウンター機能がある腕時計も売っているかもしれませんが、プールによっては貴金属をつけてはいけないルールがあると思いますので注意が必要です。
私はバタフライ無休での最長記録は5000mです。トイレに行きたくなって止まった、つまり膀胱の限界が先でした。大会では6時間10,000m以上泳げましたが大会規定により累計15分の休憩が許されました。このころの私のバタフライは水没ルールに抵触していたと思います。その頃は、競泳競技規則は既に目を通していたものの私の読み込みが甘かったと思います。とあるバタフライ選手の日本水泳選手権での失格を目の当たりにしたのは、私が長時間バタフライに挑戦した数年後でした。
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水泳の個人レッスン・グループレッスン 京都・滋賀
千葉隆礼
記事修正:2020・12・25,2023・1・5