○プル
楽なリカバリーをするためにとても大事な局面です。
ここではハイエルボー(*)の技術がとても大切になります。水をとらえ、とらえた水の重さを利用して体を水面上に持ち上げます(イメージ図C)。後の記事でお話しますがプッシュ・フィニッシュで体を持ち上げるのでなく、キャッチ・プルで体を持ち上げるように意識します。ここでは、とらえた水の重さに負けないだけのパワーと技術(腕の面の広い部分を後方斜め下にむける)が必要になります。誤解しないでいただきたいのが、とらえた水の重さに負けないだけのパワー…これは必要最低限で構いません。
(*)ハイエルボー・・・両腕を内側わずかにひねり、肩を両耳に近づけるようにワキをグッと広げ、ヒジの頭を斜め前方の水面に向けます(イメージ図C&下図参照)。掻く際は肘を手首よりも高く保ちます。
私に合うハイエルボーの肘の角度は130〜150度位です。肘の角度を90度に近づけると掻く位置が浅くなるため、“水のあたり”が軽くなりすぎます。角度を変えて泳ぎ、自分にとって理想の角度を探してみましょう。
*ハイエルボーの技術習得はドッグプル・ドッグパドルと呼ばれる犬かきの様なドリル・部分練習が有効です。市販書籍をご参考下さい。
前回記事「キャッチ」で体の幅に対しやや広げた両腕は胸に掻くにつれて少し内側に掻いていきます(両腕の幅が狭くなってくる)。
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水泳の個人レッスン・グループレッスン 京都・滋賀
千葉隆礼
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記事修正2020・8・26,2023・1・3