習得時間の目安

~水泳初心者の子供がクロール25m習得するまで~


この投稿では執筆者(千葉)の担当する受講生が「どのくらいの期間で泳法取得したか」について記載します。コロナ騒動が落ち着いた2023年~24年に水泳をスタートした初心者の子供を基にしています。(→コロナ禍の2021・2022年についてはコチラ

■単発レッスン生(2023年~24年)
*当教室の単発レッスンでは最低月2回以上の受講回数を推奨しています(スイミングスクールに通っている方を除く)。

顔つけや浮き身が出来る年長~小学低学年・・・約1年でクロール25m習得(計24時間程度)。

顔つけや浮き身が出来る小学高学年・・・約半年~1年でクロール25mを習得(計12~24時間程度)。

元々、他のスイミングスクールや学校等で水泳経験のあるお子さんの場合は上記よりも習得時間は短くなります。また、ここでの“習得”は「安定して25mを泳ぐことが出来る」ことを指しているので25m初クリアまでは↑から5時間程引いたレッスン時間が目安です。

コチラのページにもコロナ禍前の習得時間目安を記載していますが、最近のお子さんは水と触れ合う機会が減少していますので、一昔前と比べると練習必要時間は増加傾向にあると感じています。また、学校やご家庭での教育環境も水泳習得には大きく左右し、お話を聞いて行動に移せるお子さんほどスムーズに習得できる印象が強いです。もちろん、私千葉は「どのようにしたら水泳や千葉の話に興味を持ってもらえるか」について意識しながらレッスンを行っていますが、月2時間程度では時間的に限界があるので、やはり水泳以外でどのような環境で生活されているか、というのが単発レッスン生の水泳習得に大きく左右していると思います。

高学年スタートの方が習得時間は短くなる傾向にあります。しかし、クロール25m習得した時点では、それまでの練習時間が短いので、最初のうちは“ぎこちない”フォームになります。ある程度の柔軟性があり、筋肉がつきすぎていない方が水泳に合った体躯と言えると思います。

(ご注意)
他所のスイミングスクールに通っておらず月1回の受講では上記よりもさらに時間が必要となる可能性が高いです。月1回ですと次のレッスンまでに時間が空きすぎて前回の練習内容を思い出す時間が必要になるからです。また月1の場合は風邪等でキャンセルで2か月以上空くこともあり、推奨しておりません。(ジュニア選手や成人,他のスイミングと並行して当教室受講の場合は月1回受講でも構いません)

*ご参考→水泳克服体験談(コチラ


■定期レッスン生(2023年~24年)

顔つけや浮き身が出来る年長~小学低学年・・・約1年でクロール25m習得(計48時間程度)

顔つけや浮き身が出来る小学高学年・・・約3か月~半年ほどでクロール25mを習得(計12~24時間程度)

*元々水への恐怖心が強い,水泳への忌避感のあるお子さんは上記からさらに3か月以上の練習時間を必要とします。

トップページにも類似の内容を記載していますが、じっくりと基礎を固めて理にかなったキレイなフォーム獲得を目指しますので、習得までのレッスン時間は単発レッスンと比べて多くなります。基礎を固めると応用にも挑戦できるようになり、バタフライや100m~1000m泳,顔上げ平泳ぎ,立泳ぎ,横泳ぎ等も習得するケースもございます。学校のクラスや学年、あるいは家庭の中などの小さな世界でも良いので、自分にしか出来ない特技を身につけてもらいたいというのが私千葉の想いでもあります。

謙虚を知るには他者に自慢できるモノを身につけている必要があります。定期レッスンは毎週月4回練習しますので、「特技」や「誰かの手本になるようなオヨギ」を身につけてもらいたいと思っています。
*ご参考→水泳体験談(コチラ

 

■ご注意

このページの習得時間の目安は2023~2024年の受講生全体を基にしており、特定の個人を意識したものではありません。また、過度の恐怖心を持っている,お話をしっかりと聞くことが出来ない,療育手帳をお持ちのお子さんは上記よりもさらに練習時間が必要になります。もちろん当然ながら、どのようにしたら恐怖を克服出来るか,水泳や私の話に興味を持ってもらえるかについても留意しながら指導しております。

時間は必要になるかと思いますが、水への恐怖心があるお子さんでも100m~1000m泳げるようになるケースもあります。また、軽度の発達障害,身体障害のお子さんも指導経験があり、中には1000m遠泳を達成した方もいらっしゃいます。
*ご参考→水泳克服体験談(コチラ

また、中学受験をお考えの方,女児(成長による体の変化)の場合は、それらを見据えて早めに水泳スタートすることをおススメします。

■さいごに

水泳は簡単なスポーツではありません。程度を問わない「走る・ボールを蹴る・投げる」動作とは違い、練習を経てやっとの思いでクロール25mを泳げるようになります。つまり、25m泳げることは特別で価値があるということです。

それまでには、ツマラナイ反復練習を乗り越え、不意に水を飲み・目に水が入ることもあるでしょう。それらを対処したり予防する技術を講師から教わりながら、ちょっとした水の変化やハプニングにも動じない精神力が身につくよう自分自身と向き合います。

水中は自由に息が出来ない環境です。水泳という習い事を通して、そこにしかない経験や体験を獲得してみませんか?


千葉隆礼

 

 

怒涛の2021年・22年 後編

怒涛の2021年・22年 後編
~22年スタートの単発レッスンの子供達は、どのくらいの練習で泳げるようになるのか?~


前編で話したように22年4月は継続が危うくなった教室の2回目のスタートだと思っている。2回目の教室スタートでは月2・3回受講する単発レッスンの生徒が多く加わった。

よく、ご新規の保護者からどれくらいの練習時間で泳げるようになるか?という問合せをいただく事が多いのだが、だいたいの目安はあっても正直な所「わからない」というのがホンネだ。子供といえどそれぞれ人生の経験値は大きく違うし、コロナ騒動の影響で水に触れあう時間が減少した子供達も増えたからだ。

(2022年スタートの単発レッスン生徒)
*以下、月2・3回のレッスン数の場合

小学高学年で元々浮ける子供達は3か月~10か月でクロール25mを達成できた。息継ぎの経験がある子供は1回のレッスンで25mを成功させたが、このケースはきっとこれまでの水泳経験があったからだと思う。一方で元々浮く事が出来ない・運動が苦手という子供達は1年でクロールの息つぎが出来るようになり、10m程度泳げるようになった。

小学低学年は、コロナ騒動前の幼児に経験がある場合は半年から1年程でクロール25mを達成。水泳未経験の子供は1年経った現在、クロール息つぎ有で10m程度、これから25mを目指すといった子供達が多い。ただ、私の個別指導教室では運動の出来る子供や苦手な子供・発育障害を抱える子供など様々なタイプの生徒がいるので水慣れが終了してこれからクロールを目指すという子供達もいる。

小学高学年であっても低学年でも共通しているのは我慢強さや堪え性が備わっている子供は、水泳で避けては通れない「反復練習」を乗り越えるチカラがある。だが、それが無い子供は講師がそこに向かって導いていく“はたらきかけ”を行う時間が必要になってくる。

・・・・・

たくさんの子供達を見てきて感じているのは、少々退屈で嫌なことと向き合って乗り越えたことがある「小さな成功体験」を経験している子供達は自分自身を成長させる「コツ」を知っているような気がする。「ここを我慢すればきっと出来るように…」とか「お話を聞いて、センセーの見本のマネをして」とか、そういった動きを見せてくれる。

とにかく水泳はけん玉やお手玉,コマ回し(ヒモ)のように練習を重ねて技術を習得してから楽しみが広がる。だから、それを得るまでは教える側が楽しさを提供したり、本人が我慢強く練習したり・・・そういった双方の努力が必要になってくる。だからこそ「泳げる」というのは価値のあることだと言える。

この1年で水に慣れた子供達は水中でクルクル回ったり,寝そべってみたり,泡の形をリングに変えたり,床まで潜ったり・・・様々な水遊びが出来るようになった。泳げるように・・・という私や保護者の思惑をよそに子供達は身につけた水泳技術を用いて水中で様々な遊びを披露してくれる。

 

千葉隆礼

怒涛の2021年・22年 前編

怒涛の2021年・22年 前編
~休止になった2つのプール~


とにかくこの2年はキツかった。


コロナ騒動が終息すればこれまでと同じく教室活動を再開できるものと思っていたが、そうはいかなかった。

2021年3月までは「ラクトスポーツプラザ」「向日市民温水プール」「におの浜ふれあいスポーツセンター」の3つのプールを使用してた。そのうち2つのプールが再開未定の休止になった。

2021年4月 ラクトスポーツプラザ当面休止(再開ありの休止)

2022年4月 向日市民温水プール休止(再開検討)

メインで使っていたラクトスポーツプラザ休止の影響で使用頻度が増した向日市民プールでさえも使えなくなった。コロナが終息しても前の世界には戻らないと感じた。さらに「再開ありきの休止」だったはずのラクスポに期待をしていたが、何年待っても再開の気配が無い。2022年に入ったころには私のスケジュールはコロナ前と比べて半分くらい空白になった。

コロナ騒動前に比べてレッスン数が約半分になってしまい、もう教室を畳もうかと頭をよぎった。ただ、教室を終える前に死ぬほどやりきってから・・・そう決意し、膝を痛めるまで歩きに歩いてポスティングをした。(剥離骨折もしたので踏んだり蹴ったり・・・)

ありがたいことに2022年4月にはコロナ騒動前のレッスン数をいただけるようになった。配付したチラシは卒業生達が書いてくれた水泳克服体験談で大半を埋め尽くしたものだった。

私はそのような卒業生の助けもあって22年4月~もう一度水泳教室として成立出来るようになった。
ありがたいとかそういう言葉を越えた感情を感じる出来事であった。

_______

怒涛の2021年・22年 後編
~22年スタートの単発レッスンの子供達は、どのくらいの練習で泳げるようになるのか?~
以上は23年3月下旬に投稿予定

千葉隆礼