『大人超え』を目指す!!3/3

執筆:千葉

・・・続き・・・

当教室のレッスンは公共プールを一般利用して、周りの方と譲り合いながら練習するカタチをとります。子供の成長はそのプールで練習している一般の大人・赤の他人様をも巻き込みます。毎週見かける子供が良いオヨギとなったらその周りの大人が変化を感じます。顔見知りのおっちゃんおばちゃんに「じょうずになったね〜」と褒めてもらえうこともしばしば。赤の他人様は正直です(笑)決して建前上での”褒め”は使いません。自分とは関係のない見ず知らずの子供なのですから。

そのような子供の成長はプールの利用客である周りの大人(赤の他人様)に影響を及ぼすこともあります。それは周りの大人が子供のやっていることをマネしだすのです。子供が立泳ぎをやっていると簡単そうに感じるのか周りの大人もチャレンジすることもあります。…ただ…なかなか上手く出来ない…ここで周りの大人は子供の技術の凄さを体感するのです。私の教室では長距離泳に挑戦する子も多いです。1000m(約50分)泳いだ後には名前も知らない大人から自然と拍手がおこることもあります。

習い事で何もそこまで。。。と感じるかもしれないですが、実際に自分の子供がその域に達すると嬉しいものです。意識をしながら泳ぐ目的をもって練習する…そういった細かい事の積み重ねで確かな実力がつきます。その実感を持てば、子供の表情が変わります。その成長を感じた親御さんの表情も変わります。水泳というスポーツは技術さえ身につけば親の水泳レベルを超えることができます。子供が自分のレベルを超えた時は嬉しいと感じるものではないでしょうか。

これは余談ですが、私が生徒にオヨギの説明をしていました。すると横から初対面のおば様が「あらヤダ、美男子!」とこちらを向いて話しかけてきます。この時の生徒は私の話を聞くときはとても真剣な眼差しでクッとこちらを向いて話を聞きます。このような生徒の真剣な姿勢をみて「あらヤダ!美男子!」と思わず声が出たのでしょう。ただ、真剣な眼差しを持つ者は私も同じです。それに”イケメン”ではなく「美男子」というちょっと今風ではない言葉を選択なさったこと、さらに生徒への嫉妬心も相まって「あら~…♪私のこと~?照れちゃう★」とおば様に返事しました。するとおば様は「ちゃうがな!」といたずらな表情をしながら水をかけてくるではありませんか・・・

このようにですね。。「大人・親の水泳レベルを超える」「思わず赤の他人様が声をかけたくなるようなオヨギを取得する」これが私の裏テーマでもあります。