(2021年1月記事修正・再掲)
以下、子供の泳ぎ方について親御さんから頻繁にいただく質問に答えてみました。すべての方に当てはまることではありませんが・・・よろしければどうぞご参考下さい。
Q クロールの時に上を向くけど・・・それでも良いの?
A 25m泳ぎきる・・・ということが「最初の目標」でしたら、ひとまず良いのではないでしょうか。あくまでもひとまずです。何事も段階というものがあります。もちろん25m泳げたからと終わりではなく他の動作の練習をしながらコンパクトな息継ぎが出来るようフォーム改善を行っていきましょう。
Q なぜウチの子はクロールの時に上を向くの?
A 上を向くと口がしっかりと水面上に出やすいです。しっかりと口が出る分、息継ぎの時間が若干長くなります。つまり空気の交換時間が長くなり息継ぎに余裕が持てます。また、口がしっかりと水面上に出る分、周りからの波の影響も受けにくく、多少波が立っていても水を飲みにくいということも考えられます。
水中でのバランスの問題もあると思います。皆さんは「横向きの姿勢(息つぎ時の姿勢)」と「仰向け姿勢」どちらがバランスをとりやすいですか?プールに行ってクロール息継ぎ姿勢のように「横向きのけのび(*)」と背泳のように「仰向けでけのび」どちらもやってみましょう。「仰向けでけのび」の方が体のバランスをとりやすいのではないでしょうか?このことから子供さんも横向きの姿勢をとるのが難しいのだと思います。
(*)バタ足はしません。
Q じゃあ、どうしたらクロールで上を向かず、横を向いて息つぎ出来るようになるの?
A 練習です。
目指している動作へのアプローチの例ですが・・・まずは、横を向いた状態でバタ足をし、姿勢が安定するように練習します。コレが出来ればビート板等を使って片手クロールをしてみましょう。水面を目で追えるくらいゆっくりと体をローリング(息継ぎのために体を開く)しましょう。水面をゆっくりと目で追うことが出来れば水面ギリギリで息継ぎをするタイミングを目で計ることが出来ると思います。息継ぎの時にちょうど下側の目(ゴーグル)が若干水に浸かるくらいまで体を開いていきます(体が90度以上開くと仰向け姿勢に近づきます)。
また、息継ぎの際に先手(前に伸ばしている手・または掻いていない方の手)が息つぎ側へ大きく動いているケース*が多いです。このような状態ですと体は仰向けのように開きやすくなるでしょう。
*右側で息継ぎをする場合、左手が右側に大きく動いている