水中ジャンプ (9)〜補助具-2〜

水中ジャンプの続きです。前回の「アームヘルパーを両手で持って浮く」というお話の続きとなります。今回は前回の流れから実際の水中ジャンプに近い動作のお話をさせていただきたいと思います(上図2種の上と下を繰り返す)。

アームヘルパーを使った練習の動作は通常の水中ジャンプとほぼ変わりありません。単純にアームヘルパーを握って水中ジャンプをするだけ…ただ、補助具を使って得られる効果があります。大きくは2つ。

1つ目は息継ぎの際に両手で水をグ~っと下方へ押すとフワッと“浮を得る”感覚を体感しやすい(ブクブク フワ~は、シリーズ4・5回参照)。

2つ目は前回のお話にもありますが、両手を広げて浮くことが出来ると息継ぎとのタイミングを合わせやすいという事です。本来は 顔が水面上に上がった瞬間にタイミングよく息継ぎをしますが、下図のように浮くことが出来ると、水面上に上がってきて一度浮く…そして浮いた状態で落ち着いて息継ぎをしてから再び潜る…。これなら瞬間的に息継ぎ動作が出来ないお子さんにもボビングジャンプが出来るという事です。(1秒以内で息つぎ出来る場合はこの練習が出来ます。ただし、理想の息つぎ時間は0、5秒以内です。)


息継ぎのタイミングが合わないお子さんは最初のうちは2〜3秒程浮いて息継ぎ…となっても構いません。何度も反復して力みがなくなってくると徐々に息継ぎの時間も縮まってくるでしょう。

この練習で1つ注意していただきたいのは上図のときにアームヘルパーが沈むくらいに両手でしっかりと水面下に掻く(押す)ことです。当たり前のことですがアームヘルパーは水に沈めないと浮力が発生しません。しっかりと水に沈めることで腕動作(シリーズ第5話)も自然と覚えていきます。水中ジャンプは腕動作が重要ですのでしっかりと習得しましょう。

水中ジャンプが慣れないお子さんは補助具の使用をオススメします。 アームヘルパーが手からスッポ抜ける事も考えられますので安全には充分に気をつけて下さい。最近のビニル製アームヘルパーはアニメのキャラクターがデザインされたものが売っているようですが、スッポ抜けが心配です。無地の表面がざらついたアームヘルパーの方がスッポ抜けることは少ないでしょう。お子さんにプレゼントをして、夏休みに一緒にプールに連れて行ってあげて下さいね♪ヒモを1つのアームヘルパーに通して腰に巻くと腰ヘルパーの代用になりますので、ビート板バタ足を練習する際にはその様にしてはいかがでしょうか?




ちばたかなり