水中ジャンプにおける足の動作 つまり “軽いジャンプ”の動作です。
*この記事は幼児・小学生低学年を想定しています。
陸上でのジャンプなら大人でも子供でも1度はやったことがありますね。
●潜るとき
水中ジャンプの足動作の中で忘れてはいけないのが、ジャンプの“準備動作”です。つまり「膝をまげる」動作です。
膝を伸ばしたままではジャンプができませんから、着地したカカトに向かってしっかりと腰を落としておしりを近づけるようにしながら潜ります(上図)。また、このように”しっかりと潜る”という事は鼻ブクブクを長くしないといけません。これは前回の呼吸のポイントとリンクしてきますね。呼吸動作に余裕がない人はすぐに水面上へ上がろうとしますので、しっかりと潜れるということはそれに余裕があるとも言えます。
●浮き上がるとき
水中ジャンプの“ジャンプ”とありますが、必要以上にジャンプしないように注意しましょう。次回以降「腕動作」についてお話をする時にも触れますが、水面上にアゴが出る程度のジャンプで構いません(上図)。ジャンプを意識し過ぎて高く上がり過ぎないようにします。
強くジャンプして水面上へ体が出すぎてしまうと充分な浮力を得られず、すぐに沈んでしまいます(こうなると息つぎのタイミングを合わせるのが難しくなります。)。大事なのは適度な高さのジャンプを行い、息継ぎの時にフワッと「浮」を得ることです。
(…というのが、ボビングジャンプを教える際にほとんどの方にお伝えする動作です。ですが、お子さんの中には(特に幼児)潜りにくく浮きやすい体質の方もいます。そういう場合には出来る限り高くジャンプさせて、体が沈みやすくなる動作をお伝えする場合もございます。浮きやすい・沈みやすい体質によってオヨギ方は変化します。)
●慣れてきたら・・・
始めの段階ではその場で潜って上がって…の繰り返しで構いませんが、慣れてきたら(*)前に進みながらのボビングジャンプが出来るようになりましょう。前進するには両手で斜め下後方に水を掻くようにし、両膝は少しお腹につけるようにしながら足を曲げていきます。詳しくは次回以降お話をさせて頂きます。
*慣れてきたら・・・アゴまで上がってフワッと浮を得るようなボビングジャンプが十分習得できたら
〈足動作のポイント〉
・足の裏を底へつけ、膝が曲がるまでしっかりともぐる
・ジャンプはアゴの位置まで浮上する程度の強さ(ジャンプは弱め)
・両足を揃えジャンプ。足はバタつかせない(潜りにくくなる場合がある)
・前進の際は両膝を曲げお腹に近づける(抵抗を少なくするため体を小さくする)
●余談
余談ですが、「ボビング“ジャンプ”」「水中“ジャンプ“」 …というとあたかもジャンプをしっかりとしないといけないような印象を受けるので、“ボビングフワッ”とか“ブクブクフワッ”という言葉で子供に伝えても良いかもしれませんね。元気の良い子供だと高くジャンプしたい気持ちになるのは当然ですものね☆