冬を耐えて夏に笑う

 

当教室の生徒達の約半分は運動が苦手・あるいは元々水が嫌いな子供達です。この生徒達は今の寒い時期でもプールに来てオヨギの練習を頑張っています。特に今の時期はプールが空いており、最適な環境で練習しています。

私の教室はコロナ騒動で半分くらいに数を減らしましたが、去年の春頃にたくさんの新規生徒が加わりコロナ前の水準まで人数を回復しています。

そんな多くの2022年加入組は、1年半以上経った現在、クロール25mを泳げるようになり平泳ぎに挑戦する段階に差し掛かっています。
*なかには1km遠泳クリアや立ち泳ぎを習得されたお子さんもいます。

そんな寒い季節でも頑張っている彼ら彼女らには是非とも夏に気持ちよく泳いでもらいたいと思っています。

水泳はテクニックスポーツでありオヨギの技術がなければ力づくで泳ぐのが難しいスポーツです。陸の運動が出来ても、よほどの運動センスがなければ25mを安定して泳ぐ事は出来ないでしょう。

先ほどにも述べたように私の教室の生徒の半分は運動の苦手な子供達です。その中には学校の体育授業で劣等感を抱く子供もいます。ですが、そんな体育授業の中での優劣関係を逆転できるのが水泳です。普段陸上でブイブイ言わせている子供でも技術が無ければかなり苦しい想いをするのが水泳というスポーツです。水泳が出来る子達にとっては活躍できるチャンスの場です。

是非ともこのチャンスに私の生徒達は学校の授業で悠々としたオヨギを披露してもらいたいものです。もちろん水の遊びである「バブルリング(泡でリングをつくる)」「水てっぽう」「渦づくり」なども練習中です。習い事に通う以上は多くの人が出来ない事を身につけてもらいと思っています。オヨギであれ、水の遊びであれ、周りの多くの子供が出来ないレアな特技を持つことで自信や自尊心を身につけてもらいたいです。

教室の生徒達には夏に水泳を頑張るのでは無く、夏の水泳授業を笑顔で泳いでもらいたいと思っております。

 

千葉隆礼