『大人超え』を目指す!!2/3

執筆:千葉

・・・続き・・・

子供は大人の操り人形ではありません。「頭!頭!足!バタバタ!たくさん!ブクブク!手ぇあげて〜!おい!おい!」……横から指導者に言われなければ泳げない、というのは本当の意味で泳げていないのです。もちろんその様な時期を通過することは必要かもしれませんが、「合格!」「できた!」がそこではイケないのです。「自分の意思を持って泳ぐ」、私が目指したいのはこのような自主自発の精神を持った泳者に育て上げることです。

1通いの一般生徒には、本人が願わない限りは水泳選手になって欲しいなどと思っておりません。ですが、勉強や他の習い事を行う際に、自分の意志や意識を持って1つ1つに意味を持たせて行動できるようになって欲しいと思います。水泳を通してその様な素養を少しでも身につけて欲しい…そう願っています。水泳で「大人超え」「親超え」を経験し、自信をもって他の物事にも取り組める少年少女に育って欲しいと強く思います。

*【ご注意!】他所のスイミングスクールから当教室への移籍を検討中の方に。
(場合にもよります)水泳はスポーツの特性上、基本的にプレイしている最中(泳いでいる時)に指導者の指示が届きにくいスポーツです(泳ぐ最中は水の音で周りの音が聞こえにくい&目線が合い辛い)。ですので、練習で必要なのは「何を考えて、何に気をつけて泳ぐか」子供自身が意識を持って練習に取り組むということです。普段から自ら何も考えることも無く指示されたまま泳がされている場合は、当教室に来られても上記のような練習の自意識・自我が芽生えるまで多少お時間を見ていただく必要がございます。場合によっては教室変更後、劇的に好転する場合もありますが、とある環境に慣れてしまった人間がすぐに変わることは難しいケース(*)もございます。あらかじめご了承下さい。
(*)特に何かを意識して練習しなくとも労せず合格できるような環境で長い間育ってしまう…合格認定基準が意図的に下げられている場合など(http://swimschool.jp/2021/06/15/1-25/ ←詳細はこちらをご覧ください。)。練習中に考えたり工夫することなく「みなし認定」されて育ってしまうと、「スポーツ=考える必要があるもの」という思考になるまでに時間が必要になる場合もございます。これは他の分野の習い事や学校で良き指導者と出会っている場合はこれに当たらないと言えるかもしれません。非常にあやふやな表現となっていますが、言い切ることが出来ないほど様々なケースがあるということです。

・・・続く・・・

『大人超え』を目指す!!1/3

執筆:千葉

世のお子さんは様々なスポーツを習っています。小学生の場合であれば、スポーツの種類によっては競技未経験の親と勝負しても力や体格の差で負けてしまうでしょう。ですが、水泳は正しく練習すれば子供が大人に勝てるチャンスのあるスポーツです。水泳は力づくで運動するスポーツでは無く「ワザのスポーツ」だからです。水泳はパワーやスタミナももちろん必要ですが、週1通いのお子さんでも技術さえ身につけば1000m遠泳・立ち泳ぎ・横泳ぎが出来るようになります。上記の泳力を有している教室の生徒のほとんどは家族の中で一番水泳が上手く、小学校の高学年ですでに“親越え”を成し遂げています。このことから水泳はワザのスポーツと言い切って良いほどの特性を持っています。

小さな子供でも月4回の練習をコツコツ続けて技術さえ身につけば、クロール長距離や立泳ぎの様に、一般的な大人が出来ない事を身につけることが出来ます。さらに言うと一般的なスイミングスクールのコーチのレベルを超えるケースもあります(*)。当教室の定期レッスン生の裏テーマの一つは『大人超え』です。それを成し得るには子ども自身が正確なオヨギの知識を自分の言葉で身に付け、それを意識しながら適切な練習を行うことが必要です。
(*)特に選手未経験の学生アルバイトコーチや主婦のパートコーチなど

指導の際に「頭を入れる」「腕を大きくまわす」「足の裏で蹴る」…など見たままのフォームを伝えることも必要ですが、「なぜ、頭を入れるのか」「なぜ、足首を曲げるのか(平泳ぎ)」など『なぜ!?』そのような動きが必要か・その動きにどんな意味があるのかをレッスン内で伝えるようにしています。水をどのように扱い、体をどのように動かせば理想のオヨギとなるか、受講生自身が理解し、目的を持って泳げるよう日々指導しております。

・・・続く・・・

『認定について』〜4/4〜

執筆:千葉

・・・前回の続き・・・

数年前の話ですが当教室の講師採用実技・面接試験で「〇〇スイミングスクールで1級とりました!ジュニア選手もしていました!」というアピールで来られた爽やかな青年がいました。オヨギを見てみるとバタフライはヒジがグニャリと曲がり、平泳ぎはしっかりと足の裏で踏み込めていないものでした。泳法違反も確認できました。クロールも力づくで技術的なものは何一つございません。本人はスイミングスクールから合格認定証や賞状を貰ったからと「上手に出来ている!」と思い込んでいますが、それは所属していたスイミングスクール(*)の営業活動による「みなし認定」の産物であって、世間では全く通用しないものでした。その青年は受け答えがとてもしっかりとしており、爽やかで素直さも兼ね備えた人物でしたので、とても苦しい気持ちになりました。オヨギ以外は完璧で申し分なく良き指導者になりうる品もありました……ただただお別れするのが勿体ないと思い、その晩一緒に焼鳥屋に行き、呑み語り合い、その後お別れしました。
(*)すべてのスイミングスクールがそうではありません。

認定証と本来の実力にギャップがあると後に取り返しのつかないことになります。「みなし認定」が通用するのは所属しているスイミングスクールの中の世界だけです。そもそも「実力をどうつけるか」よりもカタチだけの「認定証」が重要視されているのでは本末転倒です。私は認定証を与えられた時に出る一時的な子供の笑顔よりも、上手くいかない時期を根気強く乗り越え目標をクリアした時の達成感や過程を大切にしています。

当教室では基本的に賞状・認定証というカタチでの泳力認定は行いませんが、定期レッスンでは(子供目線での)技術習得を実感してもらう手法をとる場合はございます。一方で純粋にオヨギを楽しんでいるお子さんにはそれさえもしないことがあります。私がそれよりも優先する事は、頑張って練習を継続している生徒に対して「世に出ても恥じぬオヨギ」を伝えることです。

『認定について』〜3/4〜

執筆:千葉

・・・前回の続き・・・

認定とは本来とても難しいものです。特に指導者本人がいつも見ている生徒の判定を下す場合、情が入ってしまうのを避けて通れません。認定というものは指導者とは別の組織の者,全く別の人間(試験監督)が厳正なる判定を下すのが本来あるべき姿だと思います。(受験の際に普段師事している先生が〇〇中学or高校合格と判定することはありえませんよね)…ですので指導者がその者のサジ加減で「合格あげる〜♪」と合格証や賞状を与えることに若干の違和感を覚えます。

「みなし認定」…これが組織内でエスカレートしていくと合格認定証のばら撒きが行われるようになります。まるで大衆的な洋服店などでどんな服を試着しても「お客様とってもお似合いです〜♡」と同じように、「お客様~♡とっても水泳お上手ですぅ~♪」と認定証をバラ撒きます。合格認定証のばら撒きは紙幣のスーパーインフレの様な現象を引き起こします。合格認定証をばら撒けば確かに安易な手法でたくさんの生徒は笑顔になります。ただし、「ぼく・わたし、水泳が好きだ。」とはなりません(*)。指導者がニコニコしているから釣られてニコニコするのです。親にお菓子などのご褒美がもらえるから喜んでいるのです。その証拠に、みんな平泳ぎやバタフライの(みなし)認定証を貰えば辞めていく子がほとんどですから。本当に好きならず~~っと続けますものね。

(*)「合格認定証をもらえるから好き」「時間があれば泳ぎたいほどに水泳が好き」ここでは後者を指します。

認定証や賞状を渡すことで子供を喜ばせる事は容易いです。ですが、それを狙う為に認定証をバラまいていたのではその効果は数を追うごとに薄れていきます。ただただ教室に通いその時間を過ごすだけで毎月の様に認定証を貰えるのでしたら、それは単なる日常的な出来事に過ぎません。毎日当り前のように白ご飯を与えられ「頑張ったご褒美♪明日も頑張って勉強しよう!!」とはならないのと同じです。私は自分へのご褒美にアメちゃん1粒で満足していた少年時代がありましたが、今はアメちゃんでは満足できずケーキを食べないと自分へのご褒美になりません。皆様もそのような経験はございませんか?

・・・続く・・・

Q&A 第8回

最終更新日時:2026年03月05日

Q 近くのスイミングスクールの一般コースに子供を通わせていますが、なかなか上達しません。何が原因かよくわからないので困っています。

A 解決する方法を簡潔に言い表すと「十分な練習時間の中で適切な練習を行う」必要があります。

具体例:

「指導者側がイメージしている目標地点を生徒自身もイメージできるように伝えているか」

「生徒側がお話を聞いて、内容をつかんでいるか(子供が出来る範囲で可)」(*1)

「今からやる練習にはどんな狙いがあるのか、そのためにはどんなことに注意・意識して練習するのか生徒側が把握しているか(子供が出来る範囲で可)」(*2)

「生徒がその“ねらい”やポイントを意識しながら泳ぐ(子供が出来るレベルで可)」(*3)

「指導者が伝えた内容を生徒がある程度理解していて、その方向に向かって練習出来ているか確認しながら指導する」

「練習の狙い通りに生徒が動いていない場合は、指導者が別の伝え方や練習方法を選択する」


 集団指導ではおそらくマニュアルや集団の平均値に合わせてレッスンを進行していると思います。集団の平均値に合わせた指導に問題ない場合は、上の*1,*2,*3のうちどれかが上手くいっていないのかもしれません。実際にお子さんの練習風景を見たことが無いので断言できませんが、話を聞いている雰囲気があるものの実際には半分以上を理解していない場合もござます。

「今日はどんなことに注意して練習したの?」と質問して「・・・???」とまともな返答がない場合は講師の話を聞いている素振りだけかもしれません(自信が無い場合もある)。「おへそを見た(頭を入れた)」という返答の場合…実際に観覧席から泳ぎを見た時に「そうは言っているものの頭が出ているな」と感じたら、お子さんがその場を取り繕う返事をしているのかもしれません。また、下記の例も考えられます。

上記の場合は「泳ぐ時には頭を入れる」というオヨギのポイントは記憶にあるということなので、*3の「 “ねらい”やポイントを意識しながら泳ぐ」ということが充分なレベルに達していないケースも考えられます。その場合は泳ぐことに夢中になりすぎていて”頭をつかって考えて練習する”という事が出来ていないのかもしれません。また、 ”頭をつかって練習する”というのはその場の環境や雰囲気に左右される場合もあります(*4)。泳力を伸ばすことも大切ですが、練習する際の”心構え”が育っていないと、どこかの段階で停滞するケースが多いです。

  当教室に通うことが難しい場合は、ご家族さんとお近くのプールで練習されることをおススメします。実際に読者のお子さんと練習したことが無いので断言できませんが、上記の内容をお子さんに強要しても継続的な上達は難しいと思います。「この時はどうするの?」と質問を交えながら「今のこういう動きだったよ」と褒めたり否定したりせずに見たままを伝えると徐々に本人さんの意識が変わってくるかもしれません。何度か練習するうちにお子さんのオヨギにほんのわずかな変化がありましたら即座にその時の様子を伝えてあげてください。その時に「今のどうやったの?(幼児さんの場合は…どんなワザを使ったの?)」。答えない場合は「ねぇ~ねぇ~!教えてよ~(自分だけの秘密にしないでよ~~)」と迫るとお子さんは何だか照れ臭い、でも自分が特別なワザを持っているのだとちょっと得意げになるでしょう。そういうやりとりの中で オヨギに対する「気づき」があれば、大きな一歩になると思います。(お子さんの性格や親子・指導者との関係にもよります)

 ご家族さんで練習される場合、最初のうちは親子の甘えがあるので集中が続かないと思います。初回の練習日に「60分は練習をしよう!」と意気込むのではなく、まずは幼児・小学低学年であれば10分,高学年は20分の練習から始めてください。もちろん予定の練習時間が過ぎれば自由(*5)にさせてあげてください。そこから練習回数奇数回ごとに5分ほど時間を長くしていくと無理なく継続できると思います。ドカンと1発みっちりと練習させて「もう、プールに行きたくない!」と断固拒否されプールに行かなくなると上達はストップします。ちょっとグズるけど練習後の自由時間の期待感からプールに足を運んでくれるだけで「こちらの思惑通り」としましょう。…これは妥協ですが、プールに足を運んでくれれば、満点のうち半数以上を得た・・・つまり“勝ち”ではないでしょうか。

(*4)水泳は力尽くで出来るスポーツではありません。技術的要素の強いスポーツですので、 ”頭をつかって練習する”というのが継続的なレベルアップに必要です。

(*5)公共のプールは自由コースであっても“マナー”が存在します。遊園地などのレジャープールで無い限り他の練習者の邪魔にならないよう右側通行を守って自由にお過ごしください。これは監視員に注意されなくともマナーが存在します。プール監視員は、雇用者によるスタッフ教育が充分でない場合が多く、案山子(カカシ)状態の監視員もいらっしゃいます。公共プールの場合はどんな運営内容であっても行政からの契約金はほぼ一定額と予想され、出来高制で無い限り業務内容を良くしていくという雰囲気が無い管理会社も存在します。ベテランの様に見える監視員であっても“プールを見てるだけ”の方も一定数いらっしゃるので保護者の方の安全管理は必須です。他の方と事故を起こして金銭が絡むトラブルに発展しないようにお気を付けください。

 


水泳の個別指導教室 京都・滋賀

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講師:千葉隆礼(ちばたかなり)