水泳体験談「前置き」

以前から投稿している水泳克服体験談とは違い幼児や低学年から水泳をスタートさせた子供たちの体験談を少しずつ掲載していきます。

中には5年以上も水泳を続ける子供がいて、そんな子供たちは4泳法以外にも様々なオヨギを習得します。彼らは獲得した水泳技術を使ってビート板を水につけずにプールの反対側へ運んだり、立ち泳ぎをしながら「いっせーのーで、いち!(親指を上げるゲーム)」を楽しんだり、泡で輪っかをつくりながらベルーガおよぎ(シロイルカ)を披露してくれたり…水泳の様々な可能性を私に見せてくれます。

私の教室にくる生徒は、運動神経抜群タイプばかりではなく、運動経験無しからスタートするお子さんもいます。彼らもコツコツと練習を継続し、学校のクラスで自分にしか出来ない特技を習得することもあります。私は、小さなコミュニティーの中でも良いので、レアな人になってもらいたいと思っています。それを積み重ねる事で人の個性や深みを築くものだと思っております。

上手く泳げない時は毎月毎週のレッスンを嫌がる事もあります。そんなときも少しずつ歩んできた彼らの言葉を聞いてください。
*第1回はコチラ

水泳克服体験談について

私はこれまで水が苦手だった子供たちがコツコツと練習を積み重ねてそれを克服する様子を何度も目の当たりにしました。通俗的に親バカ?ならぬ講師バカなのかもしれませんが、毎回感動しました。

きっとまだ泳げない水嫌いな子供たちは「自分なんて出来っこない」と思い込んでいるでしょう。でも、元々同じ年の同じ境遇の子供達が克服した実体験を知る事が出来たら「あの子が出来たなら、僕も私も出来るかもしれない」そのように感じてもらえるかもしれません。少しでもそのような層に届けば…と思い、克服した生徒達には任意で「水泳克服体験談」を書いてもらうことにしています。

水泳は「出来る・出来ない」がハッキリとしたスポーツです。オヨギの技術が無ければほとんど泳げない…残酷なほどに“実力を思い知らされる”スポーツです。

日常生活で小さな成功体験が充分ではない子供達は「自分は出来ない」と決めつけているケースが多いです。体験談に書いていただいた生徒達も運動に関する成功体験がない子が多く、ほとんどが親御さんの勧めで水泳を始めるキッカケをもつことになります。

これまで任意で克服体験談を書いてくれた生徒は10名を超えて、ホームページや広告などに利用させていただきました。それをご覧になった方の中には「さぞかしコーチ・先生の指導が…」と勘違いされる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、私が行ったことはアドバイスや補助をするのみで、実際に地味な反復練習を行うのは子供達本人です。ですので、頑張る経験無しでは、誰もがこの様な克服体験を出来るわけではありません。

確かに克服体験談の子供達は小学校高学年になっても泳げませんでしたが、「持っているもの」もありました。それは残念ながら運動能力ではありません。彼らは水泳以外の他の習い事や経験を通して「コツコツ練習すれば何とかなるかも?」という素養を持っていました。素直さや地味でつまらない反復練習に耐えうる堪え性(こらえしょう)も克服に大きく作用したと感じています。

またまた講師バカを発動して申し訳ないですが、私が作文指導したわけではないのに自分の経験や想いを素晴らしい文章で表現してくれています。きっと学校や他の習い事で良き指導者と出会っているのでしょう。何度読んでも飽きないですし、あまりにも素晴らしい文章ですので誇大広告になってしまうのではとヒヤヒヤしています。

これをご覧になっている悩める保護者や子供達には同じ克服体験が出来る事を約束出来ません。克服を達成するには私の働きかけだけでは不充分で、本人さんや保護者の協力も必要だからです。ですが、克服した子供達全てに共通するのが「とりあえず一度やってみるか」…そんな『行動力』と踏み出す『勇気』がありました。

千葉隆礼

水泳克服体験談 第1回はコチラ→http://swimschool.jp/2018/01/28/overcome-2/

水泳克服体験談 第8回

K・Iさん

最初わたしは顔を水につけるのが出来ませんでした。初めて水泳を習うときは泳げるか不安でしたが、初めて「けのび」ができたとき、うれしかったです。その後も、千葉先生がていねいに教えてくれました。「けのび」は体をまっすぐにしたりいきおいをつけたりしました。「クロール」は息つぎのときに頭がでないように気をつけました。それからもどんどん泳げるようになりました。最初はニガテだった水泳がどんどん得意になってとてもうれしかったです。水泳をやって、おもったことは、なんでもがんばればできるようになるんだなとおもいました。

ちばより

最初のころをすっごく覚えています。初夏だったか日差しは強かったと思います。水が苦手だと聞いていたので、両手で水をすくい頭からかけて、顔をゴシゴシとふく・・ということからやりましたね。水を頭からかけた瞬間、顔を下に向けてずっと目についたしずくを拭いていました(今はビックリするぐらい克服していますが(笑))。その時にアドバイスしたことも覚えています。「水がかかって、しょぼぼーーん。って顔を下に向けると頭や顔についた水が(重力で)目や鼻に集まるよ。」「だから、水がかかったら胸を張って宙を向いて☆ゴシゴシゴシゴシ…はいっヘーキ!!」ってカラ元気のポーズをすることから始めましたね。・・・懐かしい(笑)この文章を書きながらあのときの様子がはっきりとした映像で蘇ります♪あの遊びは楽しかったですね。水泳はまず遊びから覚える。それが良い水慣れの方法なのですね。

恐怖克服という名の壁を何度となく乗り越えたと思います。「顔の水をふく」「かおつけ」「背浮き」「体をクルクルとローリング動作」「クロールの息つぎ動作」・・・確かに怖がっていましたが、水から逃げないで・・・千葉から逃げないで・・・(笑)よく頑張りました。

前髪をおろすとイケメンになるよ。というアドバイスを何度もしてくれてありがとう。先生は、髪の毛が寂しくなったのでオススメしてくれた髪型は少し難しいかな(笑)髪を伸ばすと水に濡れて河童みたいになるから少し躊躇しているんだ(河童みたいに泳ぎ上手になりたいのだけどね・・・(^_^;)) 。

また、弟とプールで遊んでくださいね。平泳ぎは力強くキックすることを忘れずに♪

水泳克服体験談 第7回

Y.Rくん

 僕は4年のころ千葉先生に出会うまで水泳は大きらいでした。そのころ僕はなんと、何の泳ぎ方もしらず、バタ足で4m80㎝しか泳げず、とてもはずかしくて、引け目を感じていました。そのときは水泳をあきらめていました。でも学校で、25m泳げない人は、夏休みに学校で練習しなければなりません。それを知った僕はあせって何が何でも25m泳ぐと無我夢中で泳いでいましたが、泳げませんでした。そんな中ある日おばあちゃんが水泳個人レッスンのチラシをもってきてくれ、それをきっかけとして千葉先生に習い始めました。習っていると先生はおもしろくわかりやすかったので、みるみるうちに上達していきました。少しずつ記録をのばしていき、習いはじめから五ヶ月後の三月十九日(僕の誕生日)にクロール1000mを泳ぎきりました。あのときの達成感とうれしさは、1年たっても忘れられません。努力してかなわないものはないと思います。水泳が不得手な人は多いと思います。ぜひこの教室で正しい泳ぎ方を覚えて、達成感を味わって下さい。

千葉より

 Y.Rくんのクロール1000m達成を皮切りに長距離に挑戦する元水泳苦手な生徒がチラホラ出てきました。最終的には本人の自主自発の気持ちからクロール1000mを達成していると感じます。私が手助けしたことと言えばクロール25m泳げるようになる・・・ということぐらいでしょうか。クロール1000m挑戦中の小1時間にも及ぶ激闘の中、私は泳いだ距離をカウントしながら目の前のドラマティックな光景にいつも感動しております。マイナスからのスタートですから・・・目の前でおきている逆転劇に感動しないはずがありません。

 Y.Rくんはクロール25m泳げるようになってからでしょうか。いつも練習終盤に「何m泳げるか挑戦してみる!」と言って数百m泳ぐ時期がありましたね。毎回すこしずつ距離をのばして、ある日500m以上泳げたときがあり「1000m泳ぐのも時間の問題だな・・・」と思っていました。今ではクロール・平泳ぎ・背泳ぎを習得し、さらに新しい泳ぎにも挑戦中ですね。

水泳克服体験談 第5回

YKくん

 ぼくは家の近くのスイミングスクールに1年通っても10mしかおよげませんでした。だけど、たった1回の千葉先生の体験でクロールで25mおよぐことができ、5才の弟とかようことにしました。レッスン中ぼくのおよぎを先生はじっくり観察し、具体的にていねいに教えてくれるので、イメージしやすくて、分かりやすいです。そのおかげで半年でクロールを1000メートルおよげたときは、ものすごくうれしかったし、およぐ事が大好きになれました。ひらおよぎもできるようになりましたが、バタフライがなかなかおよげず困ってました。でも、クロールでスピードアップできる練習をしたら腹筋や他筋肉がきたえられておよげるようになるかもと千葉先生から電話で提案してくれました。こういう提案も千葉先生の教室だからしてもらえるんだと思います。5才の弟も初めてのスイミングでこわがってたけど千葉先生の事が大好きで1年弱でクロールができて今は平およぎをがんばってます。これからもがんばります。

 

 

千葉より

 もともと泳げる実力はあったのですね。ただ、どこか歯車があっておらず「どこかな~・・・」と思いながら初回の練習では泳ぎをじっくり見ておりました。水泳は呼吸や腕動作,足動作,息つぎ動作,体のバランスなど様々な動作を上手く組み合わせ調和させて泳ぎます。個々の動きは出来ておりましたので、あとは「何を意識するか」で泳げるか泳げないかが決まってしまうのですね。ただ、様々な動作の中で一番肝心な呼吸動作が上手くいっておらず・・・そこを軸にしながらもう1つか2つ段階をクリアすれば泳げるようになると思っておりました。初めての練習で25m泳げるようになったのは君自身の強い気持ちとスイミングスクールで諦めず頑張ってきた過去があったからだと思います。
 1000m泳げたのは全て君自身の頑張りでしたね。水平ターンを教わったのみで、後は君自身で切り開いていったように思います。いつからか僕よりも早く着替え終わるようになった君は僕を更衣室において先にプールに行き、すぐさまクロールを泳ぐようになりました。数分後プールに上がるとすでに君は泳いでおり、そこから数十分止まらず泳ぐ時期がありましたね。自発的で前向きな気持ちというものは素晴らしい結果を生みます。決して浮きやすい体質では無いですが、水を扱うワザが身についてきましたね。これからはカッコイイバタフライを目指して練習しましょう!