バタフライ 長距離・長時間 〜日記2〜

 まずはじめにバタフライに限らず長時間泳ぐ際に重要なポイントは何かと考えます。楽に長時間クロールを泳ぐ際に大切な事は、ストリームラインを保ちながらキックをあまり打たない、あるいは強く打たない事ですね。…つまりストローク主体の泳ぎをすることです。同様に長時間バタフライも同じことが言えます。

 みなさんもお察しの通りバタフライは水面上に腕を上げてリカバリーするのが、しんどい要因の1つですね。長時間バタフライを会得するには、いかにして楽に腕を水面上に上げてリカバリーをするか,さらにキックの強さ(回数),うねり具合をどのようにするか…このあたりが焦点になると思います。ですが、なんと言っても一番重要な事は自主練習の継続です。
*競泳競技規則に則って泳ぐには体の水没に関する規則があるため注意が必要。

              (写真はイメージです)

 長時間バタフライは、ストロークやキックなど全ての技術をトップスイマーの様な高いレベルにする必要は無いと思っています。最低限必要なのは、すべてそれなりに基本的な動作技術を習得していることです。これらを土台にしてラクに泳ぐ技術を上乗せしていきます。

 心構えも練習するうえで必要になります。それは、今よりも楽に泳ぐためにオヨギのフォームを考えながら練習する「理屈っぽさ」です。突出したパワーが必要というのではなく思考を含めた能力のバランスの良さが土台になっていることが大切です。

 長時間バタフライを泳ぐと、特に肩・背中・肩甲骨周り・首…が筋肉痛のように痛くなりました。胸筋や二の腕あたりも痛くなりましたが、やはり先ほど挙げた肩まわりから背中が主として痛くなり、常にどのように泳いだらそれらへの影響を少なく出来るだろうと考えて練習しました。のちに、自分なりに工夫したフォームについてもお話させて頂きます。練習後に自分で背中に湿布を貼るのがどれほど大変だったか…。

次回に続きます→http://swimschool.jp/2017/05/08/longdistancebutterfly3/

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記事修正2020・8・26,2023・1・3

バタフライ 長距離・長時間 〜日記1〜

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  今回から『バタフライ 長距離・長時間 〜体験日記〜』のお話をさせて頂きますが、タイムを縮めながら長距離を泳ぐのではなく、スピードがゆっくりでも良いので長い時間を泳ぎきるという泳ぎの内容になります。また、日記と題記しましたが、私が20代中盤に楽なバタフライ(いわゆるグライドバタフライ?どんぶらこバタフライ?)習得を目指して練習したお話・・・あくまでも体験談です。柔軟性・筋力・運動神経・体の浮きやすさ沈みやすさ・・・個々に特徴がありますので、これから記します内容が必ずしも全ての人に当てはまるわけではないという事を踏まえたう上でご覧ください。楽なバタフライ習得を目指しておられる方にほんのわずかでもご参考・共感になれば大変幸甚です。


 まるでジョギングをしているかのように、ラク~に長い時間バタフライを泳げるなんてとても気持ちの良いことだと思いませんか?この連載での「長い時間」とは、20分以上〜数時間を意味しています。何m泳げたかはあまり追求していません。あくまで何分・何時間連続で泳げたかです。もちろん高みを目指すならスピードを追求しても良いと思いますが、まずは“ジョギングをしているかのようにラクに泳ぐ”そうするとシンドイはずのバタフライを少しは好きになると思います。

 筆者は現在、京都・滋賀を中心に水泳の個人レッスン・グループレッスン教室の活動を生業にしておりますが、元々はスイミングスクールの指導員でした。その指導員時代にこの記事の内容をプリントにして生徒さんに配布したことがあります。その過去のプリント内容に現在の考え方を少しトッピング・アレンジして上書きしていきます。(4泳法についての文献はたくさん市販されているのでそちらを参考にして下さい。)

 バタフライの基礎については市販の本をご参考下さい。このブログ記事はバタフライを力づくで2550m程泳げる方に読んでいただくのがベターだと思います。この記事は、バタフライ「1からの習得」を目指しておられる方にはマッチしないと思われます。

   

 これから連載させていただく内容は上記のとおり、長時間・長距離バタフライにおける私個人の体験に基づく考察や泳ぎ方を記していますので、必ずしも一般的な競泳の泳ぎではなかったり、全てのスイマーが参考に出来るような内容では無いと思います。記事内容はこれからも自分のなかで理屈等が変化しうることなので、それらを踏まえてご覧いただきたいと思います。「この人はこんな考えを持っているんだな〜」ぐらいに思って、内容を右から左へ受け流す気持ちで読んでいただければありがたいです。

※ゆっくりと泳ぐフォームと競泳のフォームとは違う所があるということを踏まえた上で読んでくださいね。

次回に続きます→http://swimschool.jp/2017/05/04/2/

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記事修正2020・8・26,2023・1・3