~長時間バタフライからみた一般児童に対するリカバリー指導~
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『指導の際の主なポイント』
①水泳は水を動かすスポーツ
②腕を主体としたクロール
③“うねり”は大きく、第2キックは蹴り幅を大きく
④リカバリーの軌道は水平にしない
⑤その他細かな部分は個々のオヨギに合わせてアドバイス
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④リカバリーの軌道
何度も繰り返しますが、この記事は「週1で水泳をする一般児童 」に対して「水面上で両腕を前方に戻すバタフライ」の指導について書いています。また、どちらかというと非力で運動が苦手な小学高学年や3泳法を習得した小3・4年生を意識しています。
対象となる児童達に適したリカバリーは一般的な“水面と並行に戻すリカバリー”では、浮上する勢いが充分で無いために、戻し動作の後半で腕が着水する恐れがあります。その途中着水を防ぐ為に、リカバリーは水面と並行ではなく、泳ぐ本人の額の上を目がけて「弧を描くように」リカバリー動作を行います。
また、本記事では“うねり”を大きくしますので、リカバリー前のストローク動作中に少し胸を張る姿勢(※)になります。この胸を張る動作中に鎖骨を斜め上方に向け(屋内プールなら前方の天井に向け)、その向きに合わせて腕の戻し動作を行います。このリカバリー動作中は正面の水面に戻すのでは無く、泳者本人の額に向かって「(横から見て)弧を描くように」リカバリー動作を行います。こうすることで、リカバリー中に重力で徐々に沈んでも両腕は途中着水しにくくなります。
(※)この記事では泳速に焦点を当てていません。ただし、胸の張りすぎは好ましくないです。最適な胸を張り方は個々の運動能力をみながら指導者が助言を行います。
このように、まずはリカバリー動作途中で両腕が水面に触れずに戻せるようになったら、競技選手の様に水平なリカバリー動作の習得を目指します。つまり、「段階を踏む」ということです。
・・・つづく