バタフライ 長距離・長時間 〜日記23〜

「練習の際の注意」

 バタフライは腕を大きく広げてリカバリーをするので、一般開放のプールで練習する際は他泳者との接触に気をつけなければいけませんすれ違う時は片手バタフライをするか、グライドを長めにとって対向泳者が通り過ぎるまでやり過ごすなど、どちらかを必ず行いましょう。もちろん隣のコースの泳者と接触することもありますのでそちらにも気をつけましょう。

   

 後、前の泳者を抜かす時は足をタッチしてからプールの中央側を通って抜かす…というのが一般的なマナーのようですが、意外と浸透していないプール・地域もありますので注意が必要です。ターン前でタッチをするとスムーズに順番の入れ替えが出来ると思います。しかし、前泳者をタッチすることは誤解されたり、勘違いされる場合も全くないとは言い切れませんので注意しましょう。ゆっくりバタフライを泳ぐ際は抜かされる時が多いので、周りのスピードにあったコースで練習をするか積極的に先を譲りましょう

 もちろん、歩行者にもマナーは必要です。後ろからスピードのある泳者が来たらコース端に寄って先を譲る。飛沫が気になるならゴーグルをするなども他者への思いやりです。水泳は飛沫が上がるスポーツです。プールはそういった環境です。大袈裟な表現かもしれませんが、偶発的に他者の飛沫が顔にかかったからといってしかめっ面するのは、他者へ畏怖心や不快な思いを与えるので迷惑行為だとも言えます。

 一部地域でバタフライ禁止のプールがあるというのを聞いたことがあります。そのような禁止事項を設けた公共施設管理者の管理能力不足によるものだと思いますが、すべての利用者がそれぞれに譲り合う精神を持てば○○禁止とはならないはずです。中には泳げないからといって泳げる人に妬みや嫉妬をもってか、飛沫が飛ぶなどと言って○○禁止を管理者へ願い出る人もいるようです(私もあなたが発する水流の影響で泳ぎにくいです)。それをすんなりと容認する施設管理者もまた然りです。管理者もその場しのぎで○○禁止とすれば丸く収まると思っているのかもしれませんが、禁止、禁止…とすれば水泳の面白さは無くなりやがて競技人口も減ってくるでしょう。成長の無い文化ほどつまらないものはありません。競技人口が減れば施設の維持が出来なくなり管理者の仕事も無くなります。

 今、管理者や施設管理会社が水泳に関する事業で利益を得ているのは、ほとんどの学校でプールを併設していただき水泳が学校授業の1つとして採択されているからだということを忘れていはいけません。数十年後、数百年後の水泳界の発展を想うなら、ジワジワと自身や会社の未来を苦しめることになっているのを自覚する必要もあるのかもしれません。

 泳げない人にとって「バタフライはカッコ良くて夢のあるオヨギ」であると認識してもらう必要があります。「バタフライは迷惑なオヨギ」だという認識を施設管理者が率先して周りの人に認知させるのは水泳の普及ではなく衰退活動だと思います。私水泳人からすれば公共施設管理者の不適切な管理行動そのものが迷惑です。そもそも安易な方法をとっているだけで、細部までに熟慮して行動するという感覚が無いからその場しのぎの禁止事項を設けるのかもしれません。最近では様々なバランスに配慮しながら「うまくやる」ことが出来ない人が増えてきていると感じます。
*ビジネス目的の私営プールの場合は、○○禁止等あっても仕方ないと思います。上記は公共プールで○○禁止についてのお話です。

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水泳の個人レッスン・グループレッスン 京都・滋賀 
千葉隆礼

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記事修正:2020・12・25,2023・1・5