バタフライ 長距離・長時間 〜日記18〜

⑧泳ぎのペースなど(私の場合)

 個々人によってペースは違うはずです。以下は私の場合を記入します。

 日によって調子や体調の変化があります。ですので、毎回少しずつですが感覚に誤差があります。ですので、その日のフォームは一期一会で、次回泳ぐ時は全く同じフォーム・感覚で泳げるとは思っていません。毎回長時間バタフライをする中で調子のよい時のフォームを思い出し修正しつつ泳ぎます。以下はひとつの例です。

 スタートしてから、15分〜20分過ぎまではその日の体調や自分の気持ちなどを探るようにゆっくりとスローペースで泳いでいきます(この15分〜20位までが前半の一番しんどい部分です)。調子良い時はじれったい時がありますが、徐々に体をあたためるようにフォームを探りながら泳ぎます。長時間泳ぐ場合は泳ぎ始めと中盤、そして終盤など、体力の有無が影響してどの時間帯をとっても少しずつフォームが違います。大体20〜30分過ぎくらいからリズムに乗り出します。先ほどのフォームを探るとは過去の調子良い時の泳ぎ方を思い出しながら泳ぐということです。

 泳ぎだしは脱力を意識し、とてもゆっくり「どんぶらこ〜」とストローク数も多く、大き過ぎるくらいのうねりで泳いでいきます。15〜20分位の自分との会話が終われば徐々にパワーを込めていきます。このあたりから徐々にストローク数を減らしていき、25mを8〜10ストロークで泳げるよう調節します。自分の中ではすんなりと8ストロークで泳げるかが調子のバロメーターになります。このストローク数と泳ぎのテンポを出来るだけ維持しながら泳ぎ続けます。時間とともに筋持久力・体力がなくなってきますので、それに合わせストローク数も増えていきます。ストローク数は常に数えるわけでなく、何分間に1度の割合でランダムに数え、その時の泳ぎの状態を探る1つの材料とします。

    

 ここで少しスピードを出す場合、入水時の重心移動を意識しながら第1キックを強めに行います(特に足首のスナップ意識)。疲れてきたらペースを落として脱力しながら泳いで回復を待ちます。回復に務めている間はリカバリーで体を上げる以外は力を入れないようにしましょう。ストローク数とペースクロックなどを確認し自分の状態を知ることが出来ると便利です。
*(自身の)10%のスピードで,50%のスピードで…など、スピードの使い分けが出来ると様々な状況に対応できるようになります。

 スタートしてから数時間後にペースがガタンと落ちる時がありますが、ゆっくりとスローペースで泳ぐことが出来るようになると、シンドイということはないはずです。様々な状況においてベストなペースがありますから、事前の練習で経験しておいたほうが良いですね。後は、冷静さと我慢強さです☆根性ですね☆

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記事修正:2020・12・25,2023・1・5