バタフライ 長距離・長時間 〜日記14〜

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⑤タイミング
〜その1〜

○ストロークとキックのタイミング

・第1キックとストロークのタイミング

入水と同時に第1キックを打っても良いですし、入水してから第1キックを打ってもどちらでも構いません。大切なのは、第1キックを打つ際にストリームラインがとれていることです。ここで抵抗のあるフォームになっていると、キックを打っても気持ちよく進みません。第1キック後が大きく前に進む局面なので注意しましょう。

・第2キックとストロークのタイミング

 掻き始めに第2キック開始を合わせるorプッシュ・フィニッシュに第2キックを合わせる…これらが一般的なタイミングかと思います。長距離バタフライのタイミングは泳ぎやすければ各々のタイミングで良いと思っています。ストロークの際に水をしっかりと捉えていれば、腕でとらえた水の重さを利用して体を持ちあげられますし、タイミングはそれほど意識しなくても影響はないと思います(ストローク技術があれば、それだけでも体を持ち上げることができます)。

   

 以前投稿した第2キックの記事で記述していますが、私の場合は腕で水をとらえて体を持ち上げるのと同様に、ストロークの補助動作として第2キックでも膝先・足の甲で水をとらえる意識を持っています。別の言い方を用いると、ストロークでとらえた水の重さを利用するのと同様に、キックでも水の重さを利用し体を持ち上げています。これは、水球やシンクロナイズド(アーティスティックスイミング)で水を蹴って水面上へ飛び上がる際に、足で水の壁を蹴る感覚と表現するようですが、それと似た感覚かもしれません(長距離バタフライは水球ほど激しい動作ではない)。

 人それぞれのタイミングで良いと思いますが、私の場合はストロークが胸の辺りの時に第2キックが始まります。ストロークがフィニッシュの局面になる時に、第2キックがちょうど終わる…というタイミングです。上記にもあるように、ストロークとキックでしっかりと水をとらえますが、その重い水をとらえる瞬間が同時になるように意識しています。手と足が同じタイミングで水をとらえることが出来ると、楽に体を持ち上げることができます(下図)。

   

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記事修正:2020・12・25,2022・1・3