バタフライ 長距離・長時間 〜日記3〜

※先に長時間・長距離バタフライで重要となるポイントをいくつか挙げ、後に詳細を説明したいと思います。

〈簡単なポイント〉

「うねりは大きめ」・・・深く潜る必要はさほどないですが、グライド・のびの時間は長くしたほうが良いです。

「キャッチ・プルで体を持ち上げる」・・・より楽にリカバリーをするためにはキャッチ・プルが大切になります。決してプッシュを頑張って体を持ち上げるのではありません。水をしっかりととらえ、そのとらえた水の重さを利用して体を持ち上げます。

「キックは少なくor弱く」・・・長距離クロールを泳ぐ際と同じ考え方です。どちらのキックも弱く打つか、あるいは第1キック・第2キックのどちらかを打たないようにします。
*2022年現在の私は1ストローク2キックで、どちらのキックも弱く打っています。

「推進はなるべく体重を利用」・・・ある程度スーッと進みのある方が、心理的に気持ちよく泳げます。キックやストロークで推進力を得るのはパワーを消耗します。“イルカとび”のように体重移動を利用して前に進みます。長時間・長距離バタフライはイルカ飛びで着地せず、それを連続で泳ぐイメージです。

「息継ぎ」・・・私の場合、長時間泳いで痛くなった主な箇所が首です。息継ぎの動作が影響して首が痛くなりますが、頭痛も併発しますので日常生活に支障がでました。息継ぎの際、前方を見てアゴをほんの少し前に出すようにすると、楽ですし確実性もあります。しかし、この首の動作が痛みの原因です。首は出来るだけ動かさずアゴを引いて斜め前の水面を見るようにするのが良いでしょう。皮膚感覚で顔のどの部分に水が付着しているか、その水が重力で下に流れていくかを意識出来るようになると息を吸うタイミングがわかると思います。

「肩が上がってきてから腕を戻す」・・・リカバリーの動作中、肩が水面上に上がる前に腕を戻そうとすると、水中の水を掻き上げ体が沈みやすくなります。肩を水面上に出してリカバリーのための道をつくってから腕がそれに続くというのが私のイメージです。クロールや背泳ぎも肩が出てから肘→手と水面上に上がってきますね(ローリング動作も伴いますが)。

「リカバリーの際の親指の向き」・・・親指を斜め下にして戻し、親指から入水しようとすると肩の筋肉が痛みやすくなりますので、リカバリーの際は親指を進行方向に向け指先(人差し指・中指)から入水する(腕をひねらない)。

     
(写真は6時間独泳部門にバタフライでチャレンジした時のもの)

次回へ続く→http://swimschool.jp/2017/05/12/longdistancebutterfly4/

水泳の個人レッスン・グループレッスン 京都・滋賀 
千葉隆礼
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記事修正2020・8・26,2022・1・3